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zoom RSS 自分の国の下着あれこれ<海法よけ藩国編>

<<   作成日時 : 2008/04/26 17:55   >>

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1.背景と概要  

 まず、下着とは、上着ではないものの総称であり、求められる機能としては体温の調節、上着の汚れを防ぐ、上着から肌を守る、体の形を整える等があげられる。

 次に、我が海法よけ藩国(以下、よけ国と言う)は、森国人の国家である。

 現在、森国人には、「森国人」「高位森国人」がおり、その特徴は以下の通りである。

 森国人は、森の中を素早く移動するため、枝や下草などで肌を切らないように上着は革製品を着用する。

L:森国人<http://pw1.atcms.jp/yoke2/index.php?%E6%A3%AE%E5%9B%BD%E4%BA%BA>={中略
t:要点=長い耳,長い髪(男女とも),やせぎす,皮の服装} 


高位森国人になると、身ごなしがより機敏に優雅になり、枝などを避けての移動が可能となるため、防御よりも軽さを求めて絹の上着を身につける。

L:高位森国人<http://pw1.atcms.jp/yoke2/index.php?%E9%AB%98%E4%BD%8D%E6%A3%AE%E5%9B%BD%E4%BA%BA>={中略
t:要点=長い耳,長い髪(男女とも),やせぎす,絹の服装,頭環} 


 最初にあげた下着の機能のうち、森国人(以下、単に森国人という場合は、高位森国人も含む)が、特に必要としているものは、体温調節、上着から肌を守る、の2点である。森の中では極端な温度や湿度の変化はなく、また森国人は新陳代謝にややとぼしいため、他国人よりも汗等をかかない。また、やせぎすな体型であるため、体の動きを損なうことをしてまで体型を補正する必要がない。

 最後に下着の素材であるが、よけ国においては絹製が主流である。

 理由としては、まず、後述のように国内に原材料が豊富にあること。
 肌触りが良く、速乾性がある素材であること。
 そして非常に軽いこと。機敏を旨とし、体力にも乏しい森国人にとって大きなメリットである。
 また、吸湿性、保温性に富む絹は、比較的湿気が多い森の中で活動するにあたり、皮下脂肪に乏しく体温の調節が少し苦手な森国人にとってありがたい性質を持っているといえよう。

 加えて森国人は汗をほとんどかかないため、絹製品のデメリットである汗しみなどはデメリットとはならない。

 よって、よけ国では「素材は絹中心」「体温調節・上着との摩擦を避ける」という要点を中心に下着が発達した。

 ちなみに、よけ国では蚕絹ではなく強度と伸長性に富む「よけやままゆ絹」が用いられている。


2.歴史と文化   

 下着とは、上着の下に着るものである。つまり、重ね着の下の着衣のことを指す。
 高位ではない森国人しか存在しなかった過去においてすべての人々に好まれたのは、樹の間を移動するときに虚弱な彼らの肌を傷つけない皮の上着であり、当然ながら素肌と皮の間に他の柔らかくすべりやすい薄い布をおいて、通気性をはかり、合わせて肌との摩擦を防ぎたいという欲求は早くより存在していた。

 よって、森国においては、重ね着としての下着はごく初期の頃から存在していたと思われる。また、原始的なただ「巻き付ける」タイプから、体の形に合わせて布を裁断し、縫製するタイプの下着への移行も、上着よりもやや早い速度で進行していったことがわかっている。

 衣服の立体縫製技術は、単に体を保護するためだけならさほど必要とされない高度な技術であり、その作業過程も複雑多岐なものとなる。しかし、凹凸に乏しく、さほどこれを必要としない体型である森国人のよけ藩国においても、この技術の普及は早かった。

 その理由は、特に下半身部の肌着の形状にあった。

 樹々の間、つまり空中を移動する森国人にとって、いわゆる布を巻いただけの腰巻き形状下着では、こう色々と(具体的な事例についてはここでは述べないものとする)不都合があり、両足の間までしっかり覆う形状への進化は、必要にして必然となったのである。
 しかも、肌に直接触れる下着であるので、その形状如何によっての動きやすさ、および快不快の大きさが全く違ってくる。
 その結果、国内外で考案された立体縫製技術は速やかに取り入れられ研究された。実に、森国では上着ではなく下着に対する必要性から、縫製技術は発達したのである。

 また、時代が下り、高位森国人の増加により絹の上着を着用する者が多くなったため、薄い上着用に体にフィットする下着のための技術がより進化して、絹そのものの織・染色技術も多様化していった。
(注:逆に、下着の用途を満たすとそこで縫製技術の進歩はゆるやかになり、上着の方はかえって他国より単純な作りが多いように見受けられる)。

 このように技術の発達した現在でも、よけ国内では下着は手縫いが圧倒的に多い。これは世帯単位で自分たちの分をまかなうだけではなく、国から支給される制服の一部としての下着も、そのほとんどが手縫いである。

 これは、絹が他の繊維に比べて伸縮性にやや劣るので、個人の体型にあった下着を作成するほうが良いというのが理由の一つであるが、それだけではなく、下着を「その人の体を護る最後の砦」として考え、思いを込めて丁寧に作りたい、というのが国の伝統となっているためである。


3.素材(よけやままゆ絹、他)   

 よけ国の絹は、前述のとおり「蚕蛾」ではなく「よけやままゆが」の繭が主材料である。

 「よけやままゆが」は温帯を中心に広く生息している「やままゆが」(天蚕)の亜種であり、現在よけ国でのみその姿を見ることができる。手のひらほどの大きさがあるほぼ透明な羽を持ち、体は薄緑色をしているのが特徴である。幼虫はブナ科の樹木の葉を主な食料とし、晩夏になると直径4〜6センチほどで淡い緑色または純白の卵形の繭を作る。秋に羽化した後は空気に溶けたかのようにすぐ姿を消すため、正確な生態サイクルはほとんど知られていない。

(よけやままゆ:羽化した後はなかなか見ることが出来ない)

 よけ国では平地は優先的に食糧生産のために使用され、さらにはこの国の常で森は常にいろいろなものを避けながら日々動いているため、「よけやままゆが」を人工的に飼育している場所は特にない。

 しかし、ネコリスファミリーが存在する我が国では、どんぐりがとれるクヌギや栗、樫などのブナ科の樹木が多く育ち、それらの葉を食する「よけやままゆが」の生育に非常に適しているため、野生の「よけやままゆが」は国土に広がる森林に数多く生息している。秋には、1本の木に数十個ほどの「よけやままゆが」の繭が、花が咲いているかのように風に吹かれてくるくる回っている光景をよくみることができる。

 落葉樹が色づき始める季節になり、水辺で儚く羽ばたく「よけやままゆが」を見かけると収穫の時期到来である。特に日当たりの良い森では、数時間で背中のかごに入りきれないほど集めることができる。

 このように、「よけやままゆ絹」は、自然の恵みに完全に頼る方法にもかかわらず、国民の需要を完全に補って更に他国への輸出にも回せるほどの収穫量を確保できている。

 「よけやままゆ」繭は、蚕の場合とは異なり、蛾が羽化して飛び立った後の空の繭を集める。無用の殺生を避けることの他に、羽化の時期に外に出るためのごく小さな部分のみが酵素の働きで柔らかくなる繭の仕組みにより羽化後の繭でも全体は傷ついていないため、繊維にするのにほぼ問題がなく、製糸過程もより簡易になるためである。

 繭は薄緑色と純白のものがある。純白のものは前者より染色が容易であるため、服飾用にはこちらが好んで用いられる。また、王宮がある巨大樹「避けキング」およびその周辺では、なぜか深い青色の繭ができることもあるという。この青色繭は他の色に染めることができず収穫量も少量と言うこともあり、主に特別な儀式用の衣装に用いられる。
 収穫された繭は、主に大水車を動力源とする紡績所にて繰られて生糸となり、木の灰汁で練り絹に処理されている。
 これらの絹は、下着用だけではなく勿論上着や服飾関係その他の様々な用途に、変わったところでは医療用縫合糸や、軽くしわになりにくいことからパラシュートなどにも用いられている。

 「よけやままゆ絹」は張りが強いため、下着用として柔軟性を出すために蚕絹、若しくは麻や綿を混紡した生地が用いられることもある。これらは吸水性も増すため、特に幼児用肌着に多く用いられる。また、軍から配給される下着のうち、北(若しくは暑い地域)への遠征では麻混が、南(若しくは寒冷地)の時には綿混紡で厚い生地のものを支給されることがある。麻はよけ藩国内の水辺でも自生しているが、綿花はほぼ輸入に頼っている。

 下着の腰回りにつかうゴムは、藩国の最北部に点在する天然ゴムの林より採取されている。また、生地の染色は、国に豊富な植物素材(花、果実、木の皮等)が主な材料となっている。


4.形状 

男性用
 

 上半身の下着は、シンプルで丈の長いランニング型のシャツを着用する者が多い。袖があるタイプでも肩の動作を妨げぬよう(軍服のために開発された形である)ラグラン袖が用いられる。さらには生地の織り方に工夫を凝らしてある程度の伸縮性をもたせている。

 革の服には絹の裏地がついているが、森の中は湿気があるため絹の下着を着ていても静電気の心配はない。さらには、前述したとおりやせぎすな森国人は体温を保護する皮下脂肪に乏しいため、体温を調整する役割としてもシャツは重用されている。

 下半身用の下着について、よけ藩国の男性の間ではウエスト部分にゴムを使用したトランクスおよびブリーフ型が主流で、ウエスト紐型、および褌型は人気がない。

(モデル:左/黒崎克哉(男だったとき) 右/海法紀光陛下 基本、国民全員中性的なのできにしない)


(下着の模様UP 一つ一つ星見の祈りをこめて縫いこまれたものが多い)

これは、

・紐で固定するよりウエストゴムのほうが作成する手間がかからず、またゴムの原材料が国内で調達できる。
・大多数の男性国民が着用しているチュニックとスパッツに、褌型はそぐわない(表にまで形がひびく)。
・やせぎすの森国人では、ずり落ちないようにするためには褌型の腰回りが厚くなりすぎる。
・森林国で比較的湿気の多い地域なので、通気性が求められる。
・国民の尊敬を集める藩王の下着の嗜好がゲーム(小笠原で炎・熱<http://blog.tendice.jp/200706/article_61.html>)により国内外にまで知れ渡っている。
等がその要因であるが、その他に近年、褌派が激減する重大なきっかけがあった。

 そう、イベント91<http://blog.tendice.jp/200706/article_27.html>において炸裂した「絶技・漢盛り」である。

 この絶技被爆者において、褌着用者とそうでない者との間で、絶技を受けた後のリカバリー速度に重大かつ致命的な差が出、また、それによって彼らが受けた精神的なダメージも時間に比例したことが、一気に褌が敬遠される原因となった。しかし、それでもなお熱烈に褌型を支持する少数の男達(例:同国滞在個人ACEのすね毛がすてきな男性)のために、特別に尺単位で裁断した紅花染めの赤い羽二重が生産されている。

(モデル:蒼の忠孝さん 褌は一番似合う方にきてもらったほうがいい)


女性用 

 男性とほぼ同じくらい活発に樹木の間を移動してのける森国人の女性のファッションは軽装が多く、それに従って下着もまた薄い生地が好まれている。男性と同じく、体温調整のために最低1枚は必要である上半身の下着には、キャミソールが愛用されている。

(モデル:左/黒崎克耶(現在女)むねがないので布を巻くだけになっている。  右/森沢)

 華奢な体格の森国人では、ひん…ではなく胸回りのサイズにはさほどめりはりがないため、その分繊細なレースやフリルをつけてごまか……楽しんでいる。
色は外ににひびかぬよう薄いものが多い。花や実、木の皮など森の中に豊富に存在する染料を使い、絹そのものの光沢と風合いを生かした淡く優しい色合いが多用される。

(下着のレース模様UP 女性用は模様がより複雑 こちらにも森に関する祈りなどを丹念込めて縫われている)

 勿論、胸につける専用下着を工夫することによりごまか…増量してみせる技術も一部で熱心に研究されているが、基本的に彼女らの体型ではキャミソールだけで問題はない。

 下のほうの肌着は、こちらも上着に合わせて、シンプルなショーツタイプが主である。
 ウエスト部分は、これも男性と同じく処理技術の向上により取り扱いが安易なものとなっているゴム製がほとんどである。体型に大きな増減がない森国人では、紐で大きな調整する必要がないためである。ただし、ファッションとして紐使用のものも男性の方よりは多く流通しているようでもある。
 勿論、スラックスや整備士等のつなぎ着用者、職責により長衣を着る者達のために、長めの丈のスパッツタイプや、上に着用するペチコート形式のものも多種取りそろえられている。概して男性用よりヴァリエーションに富んでいるのは、万国共通であろう。
 布の色合いは、上半身のものと同じく淡い色のものが主流となっている。
 森国人の体型では補整下着は必要ないため、近年の他国との交流により技術が導入されたガードルやボディスーツ、コルセット等は、医療用としてのみ製作されている。

 過日、寒い場所での戦闘に出向いたとき、他国の装備において毛糸のパンツという実用性に富んだものにも遭遇したが、「地を歩くもの(羊)でできた下着を身につけたら樹幹(空中)での俊敏性が損なわれる」という古い迷信のせいか、彼女たちは下着の重ね着およびよけ国特産のよけ鳥の羽毛で出来たダウンコートにより寒さをしのぎ、断固として下着としての羊毛製品は身につけなかったようである。

 国として特筆すべきは、ガーターベルトの流行である。

 立国当時よりガーターベルトは藩国内で注目されていたが、ある一時期においてなぜか爆発的な人気を博し、ファッション業界の徒花としての栄華を誇った。一部熱狂的なガーターベルト支持者の団体が、国立女学院の制服にとどまらず、なぜか男性への着用の義務づけ法案上梓をもくろんでいたと噂されたほどである。


5.特殊な装飾   

 よけ国では、男性・女性を問わず下着に美観以外の目的で装飾がほどこされていることが多い。それは言葉での感情の発露を避けてしまう国の伝統で、表(上着)ではなく、下着につつましくひっそりと相手への願いをこめるのである。

 一例として、幼子の肌着の隅にすこやかな成長を願う若木の刺繍などを刺して出産の祝いに贈ることが一般的な習慣となっている。

 また、軍で支給される下着にも、パイロットにはよけ鳥の羽をあしらい、理力建築士のものには樫の盾をかたどった布帛を胸に縫いつけてあるのが常である。

 高度な職種の者については、その職能を更に高めるような意趣で装飾がなされている。
 たとえば裾に楡の葉の形のレースをほどこせば、それはその人が職において正義を全うするための後押しに、胸に可憐にきらめく星形の刺繍であれば、より深く正確な洞察を得られるための助けにと、それぞれ古い伝承に基づく魔術的な意匠が、繊細な森国人の指でこそ可能な技でほどこされている。職を勤めるために制服に着替える際、彼らは下着の意匠に指を触れて、改めて己の職責に対する思いを新たにするのである。

(こどもは更に動きが激しいのでゴムが重要になってくるが褌好きの子もたまにいる。)

6.将来展望   

 他国にない「よけやままゆ絹」という素材と高度な立体縫製技術・装飾の技を持つよけ国の下着は、各所への出仕時や多国籍の合同部隊での遠征等において、他国(の特に女性達)に強い印象を残したものと思われる。

 もっとも、よけ国の下着は手作りを旨としており、大量生産品の土俵にたてば既製品とは価格の面で太刀打ちできないことは明らかである。

 しかしながら、よけ国の下着を目にした後に国元に帰った人々の口コミや営業如何では、他国富裕層へのニーズを満たす方向(たとえば、宰相国のハイマイル地区へのオーダーメード専門店の出店等)で動けば、奢侈品としての輸出品目としてなりたつことが期待できる。

 勿論、それには各国との交流を深め、ファッショントレンドや技術、材料を研究し、製品をより洗練されたものにする努力が必要である。

 また、縫製技術においては、WD(我が国はWD保有国ではないが)のための専用下着等の開発においても、他国への技術供与・協力により良好な関係を結ぶ一助になりうると思われる。





(あの場にいた衣類が全て脱げた男達の阿鼻叫喚の瞬間はいつまでも忘れない。)

(文/森沢 絵/黒崎克耶)

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